15/24/31KHz対応! X68000にふさわしい最強レトロPCモニターをつくる(6)

3Dプリンター/DIY

その1(外装モデリング)、その2(内部構造)、その3(出力と下地処理)、
その4(電子工作)、その5(ケースの組み立てと下地処理)制作の続き、
デカールと塗装のお話です。

目次

塗装の環境の紹介

フロント部、背面部の接続と下地ができたので塗装をすすめます。
いうても、部屋の中がカオスになるため、あまり塗装中の写真を撮っている時間はなかった;
なのでここでは塗装環境などを紹介しようかと・・・


ということで、まずは全景。
実際に吹くときは後ろの窓を開けて、メタルラックはビニールで養生を、
下にはシートを張ります。
キャスター付きのメタルラックなので、普段はまるごと納戸に収納しています。

塗装道具一式これに収納しています

塗装ブースです。
ダイキンの空気清浄機のフロントカバーを外して、Amazonのダンボールをかぶしています。
ダンボールの中には100均の塗装ベース(棒をさすやつ)を並べて、
更に不織布のレンジフードを敷いています。
定期的なメンテ(掃除)は必要なもののターボモードで動かせば
エアブラシでの塗料くらいであれば吸い込んでくれます。

なにげに年季が入ってきたように思う、いつかちゃんとした塗装ブースがほしい

続いてコンプレッサーとガンです。
コンプレッサーはとガンはツールアイランドのものを使っています。
以前はエアテックスのメテオを使っていましたが、ちょっと非力すぎたので買い替えました。
商品説明には連続稼働15分までとありますが、連続したタンクへの充填時間が15分までということです。
途中でカップへ塗料をいれたり、吹いた状態を確認などするので、
連続で15分動きっぱなしという状況に今の所なっていません。
メテオと比べてパワーがあるので、気に入っていますが、
いつかはタミヤのパワーコンプレッサーを使ってみたいです。

これのおかげで塗装がキレイに、かつ楽にできるようになりました

最後にガンスタンドです。
これは100均で売っているクリップと針金をネジで固定しただけです。
ですが、取り付け先がメタルラックなので、自由度が高く超使いやすいです。
わざわざスタンドを買うまでもありませんね。

ただただ曲げて作っただけ、いちども落ちたことはありません。

塗装の準備

今回はチタンブラック塗装とするので、下記のレシピで進めます。
・Mr.カラー 黒鉄色を吹く
・デカールを貼り付ける
・トップコート(つや消し)を吹く
このレシピはツイッターのEXCEED.さん(@TransAmGTA92)に教えていただきました。
ヘルメッツさんのラズパイ用X68000ケースの塗装にもバッチリです!
ただし、意外なことに塗料などのグッズは、頻繁に欠品することが多いので注意が必要です。
GSI クレオス(GSI Creos) GSIクレオス Mr.カラースプレー 黒鉄色 模型用塗料 S28

スプレー式を使わない場合は、レベリング薄め液で2.5倍に希釈して塗装しています。
ちなみにこの塗料は結構売り切れることが多いので、あるときに入手しておくのが吉。

トップコートはつやけし、日焼けによる劣化が心配なのでUVカットを利用しています。
瓶の物を使う場合は、レベリング薄め液で3倍に希釈して利用します。
これも欠品傾向が高めです。
GSI クレオス(GSI Creos) GSIクレオス Mr.トップコート 水性プレミアムトップコート スプレー つや消し 88ml ホビー用仕上材 B603
GSIクレオス 水性ホビーカラー プレミアムトップコート UVカット スムースクリアー つや消し 18ml 模型用塗料 GH101

希釈した塗料はこのボトルに入れて使います。
これは中に小さな玉が入っているので良く撹拌できるし、
ちゅ~っとカップに注入することができるので便利です。
おすすめですが、欠品していることが多いです。
DPボトルJP 60ml (1個入)

スプレー缶を使う場合、特に序盤は噴射の勢いが強いため、塗料がダレてしまいがち
なので、噴射ボタンとスプレーの間に5円玉を挟んで噴射量を調整するとよいです。

5円玉じゃなければダメということではありません

エアブラシの導入をお考えの方はこちらのコンプレッサーがおすすめです。
安価で強力、コスパ最高だと思います。
Toolsisland エアブラシ エアーコンプレッサー オイルレス 静音 簡易日本語説明書付 【スターティングキット (3Lタンク付き)】

最後にもう一つ、エアブラシを吹き終えたらガンの掃除が必要だけど、
こういったツールがあると、ちょっとしたガンスタンドにもなるし、
掃除後の薄め液の臭いもだいぶ少なくなります。
うがいとクリーナーへの噴射を何度か繰り返せば完了とお手軽です。
GSIクレオス Mr.クリーニングボトル 模型用塗装用具 PS220

実際に塗ってみる

メタリック塗料なので通常色よりもしっかり吹きます。
そもそもサーフェイサーを吹いた下地にムラがあると、それが仕上げにも反映されるので
しっかりと下地を作っておくのがコツだと思う。

数少ない塗装中の写真。乾燥を待つ

デカールを作る

仕上げのトップコートがつや消しならば、デカールはトップコート前に貼ること。
理由は、トップコートを吹いてしまうと下地がザラザラになってしまうため、
デカールの乗りが悪くなってしまうからです。

使ったプリンターはアルプス電気のMD5000、当時買ったものを使ってます。
これはホワイトやメタリックのデカールが作れる数少ない機種です。
ドライバーは32bitまでのサポートでしたが、
「象のロケット」さんが作成したプリントツールを使うことで
WINDOWS10(64bit)でも利用できます。

Photoshopを使ってデータを作成。
ハガキサイズでの出力なので、画像解像度2362*3500の300dpiでキャンバスを作成。
10mmの出力には、236pixcelのデータを消費します。
データができたらキャンバスの横だけの解像度を4724pixcelに引き伸ばすことで
1200dpiで出力しています。

数台分をまとめて出力、黒色部を白リボンで印刷します
横を4724に引き伸ばすとこんなデータになる

デカールの貼り付け

デカールの貼り付け手順は下記の通り。
・アートナイフ(デザインナイフ)でカットして水の中へ。
・10秒ほど浸したら引き上げて、ざっくりとティッシュに水分を吸収させる。
・デカールを貼り付け先に乗せて、台紙を外す。
・デカールの上にマークフィットを垂らして、20-30秒ほど待つ(デカールがふやける)
・オフセットを調整しながらティッシュでデカール表面のマークフィットを吸い取る
・綿棒でモニターとデカールとの間のマークフィットを吸い取り定着させる。

例えばヘルメッツさんの68ケースのデカールはもっと長く水に浸す必要があるなど
デカールによって浸水時間は調整が必要みたいです。
デザインナイフは色々使ったけど、オルファのアートナイフがおすすめです。
切れ味が落ちるとデカールの切断面が荒れてしまい、綺麗に貼り付かないのでケチらないこと。

こんな感じで黒鉄色の上に貼り付ける
LED周りも貼り付けていく、下地をきれいに整えたので美しい!

次回でいよいよLCDが届きます。
つづく

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