X68000デザインの汎用型PCケース「ITX68000」専用のドレスアップパーツの紹介です。
このパーツを使うことで、パワーLEDをX68000実機と同じように光らすことが出来ます。
控えめに言ってITX68000用のマストアイテムです。
ITX68000の基本情報は ITX68000・紹介編 を御覧ください。
ドレスアップパーツをご希望の方はふゆきまでDMにてご連絡ください。
目次
- ことの発端
- パンタロン始まって以来のピンチ!
- これぞ努力と根性の結晶なのだっ!
- アイテムの説明
- マザーボードと電飾制御パーツの接続と設定
- 電飾制御パーツの取り付け
- XVIモデルの場合(2022/10/23加筆)
- 030モデルの場合
- 利用条件
- 注意点
- あとがき
ことの発端
ITX68000という形で長年の夢をかなえたふゆきですが、
配布に向けた再設計のときに、もう一つ野望が生まれました。
「パワーLEDを赤く光らせたい」
日に日にその思いは強くなり、ザトえもんに相談するも反応は今ひとつでした。
この時点でITX68000は、世界に一台だけだったので、今ひとつ魅力が伝わっていなかったようです。
つーことで、初代カラーのITXをプレゼントしたうえで、精神コマンド説得を実行。
プロジェクトが始まりました。
今にして思えば、私が知る限りパワーLEDが2色に光るPCケースなんて存在しておらず、
どういう方法で実現しようと考えているか、どれくらい大変なことかを知るよしもありませんでした。
パンタロン始まって以来のピンチ!
このアイテムが実現できたならば、ITX68000を手に入れた人は全員欲しくなるだろうと思っていました。
しかし、ITX68000は汎用PCケースを名乗っているからには、
多くのメーカーのマザーボードで、かつ、それなりに古い世代のマシンでも動作させる必要があります。
これがとにかく大変で、あのマザーでは動作しても、こっちでは動かない。
そもそも、これとあのマザーボードとではBIOSで設定できることが違う、などです。
基本的にはPCのPOWERLEDの状態を検知して制御しているのですが、マザボによって挙動が本当にまちまちでした。
テスト基板を作ってはだめ、プログラムを修正してはだめ、欲しくもないマザボを買っては動作確認を繰り返す。。。
パンタロン始まって以来のトライアンドエラーでした。
とはいっても、さすがはザトえもん、
よほどの変わったマザーボードでなければ動作するものに仕上げてくれました!
これぞ努力と根性の結晶なのだっ!
ちょっと見えづらいけどパワーLEDに注目っ!!
めっちゃかっけーっしょっ!?
実機を知ってる方なら絶対に覚えているだろう「あの」動作です。
これですよ、これ!
アイテムの説明
前置きが長くなりましたが、配布物の紹介です。
これはX68000のパワーランプを模した挙動をさせるためのドレスアップパーツです。
マザーボードのPOW、HDD、USB2.0と接続することで、PC側でシャットダウン、スリープをさせたときに動画のような動作をします。
同梱物:電飾制御パーツ・パワーLED/HDLED接続ケーブル・電源供給用ケーブル(4Pto2P)
※特製マウスパッドは付属しません
マザーボードと電飾制御パーツの接続と設定
- マザーボード上のPLED/HDLEDを電飾制御パーツの該当端子へ接続
- マザーボード上のUSB2.0端子から+と-を電飾制御パーツのVDD(+)とGND(-)へ接続
- BIOSにてスリープ時もUSB給電をさせるように設定
- BIOSにてスリープ時はパワーLEDを消灯に設定(これは可能であればで構いません)
電飾制御パーツの取り付け
ITX68000に取り付けてあるLEDとホットボンドを取り外して、電飾制御パーツを写真のように差し込むだけです。
一部のITXで差込が硬い場合がある場合は、POWランプ側の溝を少し広げてください。
もしも、ゆるい場合は両面テープなどで固定してください。
XVIモデルの場合(2022/10/23加筆)
ITXVIモデルの場合は、パワーLEDは10MHz/16MHzの2つ搭載されています。
クロックスイッチには3Pinのリード線を伸ばしているため、ドレスアップパーツのクロックPinへ接続してください。
この写真の場合だと緑のリード線が16MHzへ接続です。
USBから給電するためのDVV、HDDLED、PLEDは初代用のドレスアップパーツと同じようにそれぞれ接続してください。
XVIのドレスアップパーツの取り付けも、初代と同じようにフロントパーツに差し込むだけです。
ただし、XVIモデルの場合はほとんどスペースがないため、右パネルパーツが少しあたります。
なので、取り付けるときはドレスアップパーツを少しだけ斜めにしながらパネルをはめ込み、ネジ止めしてください。
(並行に取り付けるのでなく、写真のように赤枠部分を倒しこむような感じです)
無理に力を込めるとLEDが破損するかもしれないので、優しく調整してください。
030モデルの場合
近日加筆します。
利用条件
- マザーボード上にUSBまたはUSB2.0のピンヘッダーに空きがあること
- USBから常時電源供給が可能な設定であること
- スリープ時はパワーLEDの設定がOFFにできること
※ 点滅設定でも動作しますが、点滅速度が極端に遅いマザーボードの場合、
誤動作を起こす場合があります。
ご心配な場合は、点滅動作を動画で撮影した上で、ふゆきまでDMにてご相談ください。
注意点
- 接続及び取り付けミスによるトラブルの対応はいたしかねます
- 一部のITXではパーツの取付が硬い場合がありえます
- ご不明な点はご質問ください
※ 取り付けが硬いときは、ITXのPOWランプ側の溝を少し広げる必要があります。
3または3.4mmの鉄工ドリル刃などを利用いただき、適宜広げてください。
(ダイソーでも販売しています)
あとがき
ITX68000は形だけでなく実用性とギミックをどこまで組み込めるかにこだわりました。
HDAudio対応のヘッドホン端子だけでなく、D-SUB端子にはUSB3.0をあしらい、
ボリュームはダミーながら回せるようにしました。
配線していませんがインタラプトスイッチも物理ボタンを採用していますし、
FDドライブのLED部分も穴を開けているので、将来的にLEDを仕込むことができるかもしれません。
これだけやっておけばもうええやろ、と思ったものの
人の欲望というものは尽きることを知らず、
もう一つのこだわりポイントということで、このアイテムが生まれました。
普段ザトえもんなどとラフに呼んでますが、素晴らしい友人を持てたことを喜ばしく思っています。
そして、ITX68000をみなさんと一緒に楽しめることが幸せです。
30年たった今も68ユーザーで本当に良かったです。
もう一個くらいドレスアップパーツを用意したいですね(^ ^
おしまい