目次
ことの発端
以前のzinichiのデスクにはX68000の他にcocoparのモニターを置いてまして、
デスクに乗せてあるマルチタップには、X68000、USB充電器、cocopar用アダプタなど
それなりに沢山つないでいるため、電源コネクタ問題に悩まされていました。
これをスッキリできないものか?
ということで、無改造でUSB駆動させるというお話です。
そもそもcocoparモニターってなに?
まず当ブログに出てくるcocoparモニターについて軽く説明しておきます。
X68000やPC8801/PC9801など、いわゆるレトロPCが割拠していた頃は、
機種ごとに様々な15/24/31KHzといった周波数や
解像度を使って画面を表示していました。
当時発売していたモニターたちは、各機種向けのディスプレイや、高性能などと銘打った
マルチスキャンなど、様々な周波数、解像度を映し出すことができる商品が販売され
皆さんそれらを利用していました。(ほとんどがブラウン管モニターです)
しかし、私の記憶(印象)としては液晶モニターに切り替わるタイミングあたりで、
機種依存など特殊な周波数への対応がされなくなっていきました。
当時利用していたブラウン管モニターも寿命を迎え、大半のご家庭からも姿を消し
じつはここ数年はレトロPCがブームになってきている(?)ものの、
ディスプレイ問題が深刻になってきています。

そんなときに現れたのがcocoparのモニターです。
なぜか、レトロPCが利用してきた周波数、及び多くの解像度の表示ができて、
かつFHDで、HDMI接続もできちゃうという、
13.3インチながらレトロPCモニター以外にもちょっとしたサブモニターにも
使えちゃう素敵なモニターが発売されました。
2018年に発売されたこのモニターは、今現在販売されておりませんが
当時からレトロPCを嗜んでいた人たちが、こぞって手に入れた一品です。
ちなみに2021年2月現在で購入できるモニターは
cocoparモニターと同じ基板とファームを使っているであろうと「ウワサ」の
WIMAXITというモニターです。
こちらは11.6インチとcocoparより一回り小さくなりますが、
レトロPC用モニターを持っていない方は、早めに手に入れておいたほうが良いと思います。
話が逸れますが、このような問題があって、17インチのモニターを自作しました。
15/24/31KHz対応! X68000にふさわしい最強レトロPCモニターをつくる(1)
ということで本題
cocoparのモニターにはDC9Vのアダプターがついてきました。
このアダプターは発熱が強く、2ヶ月ほどで動かなくなってしまったので今は手元にありません。
同時に冒頭にも記載したコンセント問題も相重なって、よく考えたらDC9VだったらDC5Vから昇圧できるんじゃね?と。
そんな思いから、昇圧ケーブルを購入してみました。

USB 5V-9V/5V-12V DC電源供給ケーブル 電源ケーブルUSB→DC(外径5.5mm内径2.1mm)
このケーブル(DC5VtoDC9V)を使ってみたところ、なんの問題もなく動作しました。
かれこれ2年以上使っているので、耐久性もバッチリかと思われます。
5V電源で動くってことは…
お陰様でラズパイを動かすためのUSB充電器から、モニターへも給電できるようになりました。
更に、このケーブルを使うことで「モバイルバッテリーでも」駆動することができるんです!
当然といえば当然なのですが、これが納戸に設置したサーバのメンテにつかうなど
持ち運びが簡単で便利だったりします。


保証はできませんが、WIMAXITモニターでも利用できるはずです。
cocoparやWIMAXITのモニターを使っている方は、アダプターから昇圧ケーブルに切り替えて
電源周りをスッキリさせてみてはいかがでしょう?
おしまい