目次
パンタロンで配布しているデカールは、原則ご自身で貼付けをお願いしていますが、
たまには皆様のお役にたちましょう、ということでデカールの貼り方を紹介します。
この手の作業ですが、モデラーさんと比べてふゆきは相当へっぽこだと思います。
でもまぁ、へっぽこ故にだいたい皆さん同じようなことができるだろうと思います。
ふゆき流を細かめに説明してみますので、参考になさってください。
必要なもの

・デカール
これがないと始まりません。
私はハイキューパーツのデカールを使っています。
ホワイト印刷はALPSのMDプリンタを、それ以外の色はカラーレーザープリンタで印刷しています。
ハイキューパーツ クリアデカールTH(10枚入)
・デザインナイフ
デカールをカットするにはカッターが必要ですが、私はカッターではなく、デザインナイフを使っています。
切り口が荒れていると、うまく貼れない、貼った後にすぐ剥がれてしまうなどのトラブルに繋がります。
オルファのデザインナイフは切り口がきれいで使い勝手が良いです、とっても重要な道具です。
デカール作業をするたびに刃を変えることも重要です。
オルファ(OLFA) アートナイフ 黄 10BS 樹脂
・マークフィット
3Dプリンタで出力した造形物には築層があります。
なくても良いらしいのですが、マークフィットを使うことで、デカールと築層の隙間を減らします。
私は必ず使います。
ちなみに、最近はクレオスさんのを利用しています。
GSI クレオス(GSI Creos) GSIクレオス Mr.マークセッター
・ピンセット(写真外)
細かなデカールを扱うにはピンセットが必要。
100均のピンセットは精度が悪く、細かなデカールをうまくつまめません。
私は俺たちのタミヤピンセットを愛用しています。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.3 ツル首ピンセット 74003
・定規
デカールをカットするには定規が必要です。
カットに使うため、ステンレスが望ましいです。
写真の定規は学生の頃に買った無印良品の定規ですが、近日これに買い替えようと思っています。
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 直尺 ステン 15cm JIS1級 赤数字入 14001
・綿棒、水、ティッシュ(写真外)
綿棒は造形物にデカールを押し付けるときに使います。
普通に耳に使うやつ、まぁ1~2本あれば良いと思います。
水は軟水より硬水のほうがデカールの乗りが良いです(うそ
普通の水道水で良いです。
ティッシュはデカールについた水や、余計なマークフィットを吸い取るために使います。
・メガネ
視力に自信のある方は不要ですが、細かな作業をする場合はメガネとか使うと良いです。
以前はレンズ交換可能な拡大鏡を使ってました。
レンズ交換にて度の変更と、ライトがついているのでとても便利です。
しかし、超細かな作業をするには乱視が邪魔なのでゾフで乱視矯正の度が強いメガネを作ってもらいました。
度が強くなるためレンズは重たくなりますが、4~5千円で乱視矯正もしてくれるのでおすすめです。
ヘッドルーペ めがね型 ルーペ 拡大鏡 拡大眼鏡 読書 編み物 5レンズ交換調節 LED付拡大鏡
デカールのカット

早速始めましょう。
パンタロンで配布しているデカールは、まず横にカットすることを想定しています。(最近はそうしています)
やや狭めですが、行と行の間をカットするとちょうど良い余白になるように作っています(最近はそうしています)
定規をあわせてカットしましょう。

横にカットしたら縦にもカットします。
余白はできるだけ狭いほうが良いので、可能な限り攻めます。
デカールを台紙から外す

1:ピンセットを使いデカールを水に沈める
デカールの種類やサイズによりますが、このサイズ(横幅2cmほど)であれば、20秒ほど浸しています。
最下部に水に浸すのではなくスポンジに乗せる方法を加筆(2023/11/05)
2:水を吸い取る
ティッシュにつけてデカールについた水を吸い取ります。
3:台紙から外す
人差し指と親指ではさみ、親指をずらすとデカールが外れます。
力は入れないこと!
浸水が足りないと外れません、そういう時は再び1からやり直してください。
デカールをセットする

1:台紙から外したデカールを乗せる
この時点では「だいたいこの辺」に置きます。
2:マークフィットを塗る
たっぷり塗りましょう。
3:デカールの場所を調整する
ピンセットなどを使い、オフセットを調整します。
4:少し置く
マークフィットは糊というよりは、デカールを柔らかくするための液剤だそうです。
このサイズであれあば30秒ほど待って柔らかくします。
※デカールが動いてしまう時は
マークフィットを塗ったことで、デカールが動いてしまう場合がありますが、気にせず少し置いてください。
デカールを定着させる

1:マークフィットを拭き取る
ティッシュでコヨリのようなものを作り、マークフィットを拭き取ります(吸い取ります)。
表面の水分をだいたい取るイメージでやりましょう。
※デカールの場所がずれてしまった時は、マークフィットを少しずつ吸い取りながら、オフセットを調整してください。
2:綿棒で定着させる
造形物とデカールの間にはまだ水分が残っています。
綿棒を押し付けることで、外に出して、綿棒で吸い取ります。
綿棒の芯を押し付けるとデカールが傷つく場合があるため、指でしごいて綿を先に移動させ、クッションを作ってから作業しましょう。
中央の水分を外に押し出したら、外周を押し付けていきます。
※うまく定着させるには
・綿棒が濡れているとデカールが綿棒側につく事があるので、綿棒はこまめに交換すること。
・綿棒を押し付けるときに「綿棒がこすれないように押し付ける」こと。
こするとデカールが剥がれたり破れることがあります。
4:チェック
デカールが造形物にしっかりと貼り付いているかを確認しましょう。
浮いていると光沢で分かります。
※デカールが貼りつかなくなったら
・デカールが貼りつかなくなった時は、希釈した木工用ボンドを接着面に塗って貼りつけてください。
色に関しては乾くと透明になるので心配ご無用です。
あまりたっぷり塗らないこと、ちょびっとつけるイメージでやるのが吉です。

小さいデカールほど接触面が少なくなるため、定着が難しいです。
水に浸しすぎると糊が溶けてしまうので注意が必要です。
根気よく頑張りましょう!

綺麗に貼れました!
スポンジを使ってデカールを水に浸す
ひたひたに濡らした状態の適当なスポンジの上に「デカール面を上にして」乗せておくだけで台紙から外せます。
吸水時間が2倍ほどに伸びる印象ですが、大きなメリットが2つあります。
1:水に沈めるよりも糊が流れ出しにいため、定着させやすい
2:(常識的な範囲で)長時間のせておいても大丈夫
これにより、一度に数枚をスポンジに乗せておき、連続で貼っていく事ができるようになります。
時短しようとして、貼付け中に次のデカールを水に沈めたりしますが、そういうときに限って貼り付けに手こずってしまい、糊が流れてしまうといった「あるある」も防げます。
ガンプラ制作のYoutubeを参考にしましたが、とても捗るので専用の器とスポンジを用意しました。

あとがき
もともとこのブログは、制作過程や作業方法をまとめるために立ち上げました。
最近は制作物の紹介投稿ばかりだったので、久しぶりに目的に沿った投稿ができて良かったです。
おしまい