最強の自作PC用ケース ITX68000!(パーツの組み込み編)

3Dプリンター/DIY

こちらはX68000デザインの汎用型PCケース「ITX68000」です。
基本的な情報は 紹介編 を御覧ください。
今回はPCパーツの組み込みについて説明いたします。

目次

まず初めに

当ケースは、素人が見様見真似で作ったPCケースとなるため組み立て難易度はやや高めです。
強引に力を加えたり、ネジを強く締めすぎると破損する可能性があります。

ドキュメントでは細かく説明しているため、必要以上に難しそうに思うかもしれませんが、
すでに何人もの方が完成させていますので、のんびりと工作をする感覚で、根気よくトライしていただければ大丈夫かとおもいます。
転んでも泣かない方の挑戦をお待ちしております!

必要な道具

プラスドライバー

細身の+ドライバー
電源を持ち上げながら右タワーフロントと下基板をネジ止めする場合は15cm以上、20cmあると便利です。
ベッセル(VESSEL) クリスタライン ドライバー 〈細軸タイプ〉 +1×200 6100

こんな長いドライバーはいらない!
ということでしたら、せめて10cmのドライバーがほしい所です。
右タワーと右側のパネルのネジ止めに必要です。(20cm一本あれば充分です)

ホットボンド・グルーガン(必須ではありません)

当ケースはLEDなど各所の固定にホットボンドを使っています。
これらが外れてしまった際は際はホットボンドにて補強をお願いします。

SK11 ボンドガン ピタガン EX 木材 紙 皮革 プラスチック用 手元スイッチ付き GM-130
ホットボンドは100均で購入できるものでも問題ありませんが、とにかくすぐに倒れてしまい使いにくいです。
また、ノズルが下向きになっているものはアイドル時に無駄にタレてしまうためあまりよろしくありません。
私も使っているこのホットボンドは自立時の安定感もよく、タレもあまり起きないため使いやすいです。

PCパーツの組み込み準備

写真撮影の都合上、グレーに塗装したケースを利用しました。
また、写真はピンク色のテスト樹脂で出力ましたが、配布物はブラックです。
なにか敷物などの上で作業することをおすすめします。

ケースは横に倒した状態で作業しています。

(左図)右タワーの背面には2-8mmネジを仮止めします。(納品時に仮止めしてあります)
電源ケーブルをマザーボード側へ持ってくる、マザーボードのPINへ配線するときに左右のタワーが多少うごく状態で作業できる方がやりやすい、という理由から、今の段階ではネジ止めを行いません。
(ご購入者様のお話では、ここできちんと止めてしまっても問題ないとの報告も多数あります)

(右図)電源スイッチ、USBケーブル、HDAudioケーブルを取り回しやすくしておきます。

電源の組み込み

ここが一番たいへんなところです。

(左図)電源を組み込みます。
まず、各ケーブルはフロント側にくるように斜めに配置してから半回転させるようにして収めます。
背面部の柔軟性を活かして、電源をうまく組み込んでください。

(右図)扱いやすい電源
電源ケーブルは中央ではなく、左右どちらかから出ているものが使いやすくまた、HDやSSDへの取り付けケーブルがあまりたくさんないものを選ぶと作業しやすいです。

うまく収めることができました。

マザーボードの取り付け

(左図)作業しやすくするために、電源のケーブルを避けておいてください。
塗装済みのモデルの場合、ケーブルとの擦れ痕が目立ちますので、ハンカチなど間に挟むと良いです。

(右図)I/Oパネルの取り付け
比較的緩めなデザインとしているため、セロテープなどで外側から止めておくと作業しやすいです。

(左図)マザーボードは奥側に押し込みつつ設置していきます。
ちょっとむずかしいです。

(右図)赤○部はマザーボードを入れるための溝です。
ここに合わせてください

(左図)うまく収まりました。
1/2サイズを目指したため、このくらいしかスペースが残っていません。
デザイン重視のケースであることをご理解ください。

(右図)マザーボードをうまく収めたら、少しだけ手前に引くかたちで、ネジ穴と合わせてください。

フロント部に接続するPC電源やUSBケーブルなど、各種ケーブルをつないでください。

右タワーの固定

右タワーと下基板の固定が不十分だと全体的に歪んでしまいます。
事前に固定する場合も含め、下記のような結果になるように固定してください。
※固定そのものの硬さは重要ではありません、ネジ止めしすぎて割ってしまうことがないようにご注意ください。

右タワーと下基板の固定をします。
下基板との固定をしないと写真のようにフロント部がグラグラになります。
そのたわみを利用して各パーツを取り付けていましたが、これを固定します。

電源を斜めに持ち上げ、ドライバーを差し込むスペースを作ります。

ドライバーを挿し込み、予め仮止めしてある右タワーのネジ(赤丸)を締めます。
このとき、あまり強く締めすぎると、ケースが割れますのでご注意ください。(7~8割り締めのイメージでおねがいします)
写真でつかっているドライバーは15cmのためちょっと大変ですが、その後20cmでとらいしたときはとてもやりやすかったです。

ネジ止めしたら持ち上げた電源はもとに戻してください(大変なところはここまでです)

右サイドパーツの取り付け

蓋を締めますのでメモリの取り付け、マザーボードへの一通りの配線を済ませてください。

右サイドパーツに2-8ネジを仮止めしてください。
仮止めをしないとネジを落とした時にブルーになります。
ちなみに写真のケースはテストパーツとなるためひどく荒れていますが、配布時はこのようなものは除外しています。
また、樹脂の色はブラックです。

下基板と電源の間に、右パネルの足を挿し込みます。

背面用のネジを軽く取り付けてください。(まだ本締めしちゃだめ)
電源との固定ネジは、インチとミリネジを同梱しています、電源にあったものをご利用ください。

右パネルと右タワーをネジ止めします。
事前に仮止めしたネジをネジ止めしますが、ここでも長いドライバーが威力を発揮します。
赤丸のように、溝を合わせてからネジ止めしてください。

電飾パーツの固定(XVIのみ)

ABS版XVIは電飾パーツの取り付けが不安定という声をいただきましたので、固定パーツを用意しました。
素材はPLAで、両面テープを使い取り付けます。
こちらご要望頂いた方へは配布いたしますのでご連絡ください。

手ネジによる固定(全モデル)

2023年10月以降の配布版では、フロントパーツと右パネルの固定を手ネジで行えるように見直しています。
ネジと電飾パーツとの干渉は絶縁によって対策しています。

上面のとりつけ

上部の中央パーツを取り付けます。

左右のタワーと裏側に上部中央パーツをはめ込んでください。

背面側は一旦このように乗せておいて。

背面部を少し引っ張るようにしながら押し込みます。

少し右側にずらして。

上部右パーツをスライドして押し込みます。

ずらした上部中央パーツをもとに戻します。

上部左パーツをスライドして押し込みます。

さきほど仮止めしていたネジを本締めしていただいたら完成です!
お疲れさまでした。(締めすぎ注意)

同梱接続ケーブルの色について

2023年10月から付属ケーブルの色を下記の通り統一させていただきます。

ケーブルの種類ケーブル色極性備考
電源ボタン+
電源ボタン
リセットボタン+
リセットボタン
POWRER-LED+
POWRER-LED
HDBUSY-LED+
HDBUSY-LED
パワーケーブル+マザーボードから電飾基板への電源供給用
パワーケーブルマザーボードから電飾基板への電源供給用
クロックスイッチランダム+10/16MHz切り替え用、ケーブル色はランダム
クロックスイッチランダム10/16MHz切り替え用、ケーブル色はランダム
クロックスイッチランダム+10/16MHz切り替え用、ケーブル色はランダム

あらためて配布内容

初代型X68000風ケース(ブラック)1セット
マザーボード固定用ネジ4本
下基板、フロントパネル、サイドパネルを固定するためのネジ2本
ケース本体とサイドパネルを固定するためのネジ2本
ケースと電源を固定するためのネジ2本(ミリネジ黒1本、インチネジシルバー1本)
ケースファンマウンタ1つ

※ご自身で塗装をされる方向けに、未組立の状態で発送も可能です。(未組立向け説明を別途ご案内いたします)
 XVIタイプの配布は行っておりません。
 気まぐれで塗装をお受けする場合があります。

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あとがき

思った以上にX68000のデザインを踏襲できたな、と思っています。
控えめに言ってかっけーっす!

私が使っているケースは、すでに何十回も分解したりしていますが、ネジがばかになることもなく未だに使えています。
また、数ヶ月毎日テレワークのお供として使っていますが、熱による変形などもしていません。

みなさんもデスクの傍らにX68000のある生活いかがでしょう?


おしまい

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