FDDのないX68000CompactXVIにFDX68を内蔵して色々と再現する

3Dプリンター/DIY

ことの発端

zinichiが使っているX68000CompactXVIはヤフオクで落札しメンテナンスしたものを
友達から譲っていただきました。
2018年の話しでしたが、FDDがない代わりに格安で落札できたそうです。
このマシンを譲り受けるときにSD2SCSIにてSDカードを載せて、FDX68、RaSCSIも
用意していただいたので、何不自由なくエンジョイできていました。

RaSCSIはデータの移動をするときしか使いませんが、FDX68は常々利用しているため
当初X68000Proの形状のラズパイ+FDX68用ケースを作って、楽しんでいました。

これはこれで良いのですが、いつの日か外付けのラズパイが
すこし邪魔に感じるようになってゆきました。

これがラズパイ用のPROと030ケース
RaspberryPi3BとFDX68の搭載が可能
背面パーツを変えることでRaSCSIの搭載も可能

贅沢な不満ですね;

作戦会議

当ブログにちょくちょく顔を出す友達(@z_alpha2)さんとは長い付き合いで、
未だにダラダラと雑談をする間柄です。

言うても、大概がドラえもんとのび太君みたいに「~~みたいなことってできない?」
という話から始まり、zえもんを信じて待つ(頻繁につっつく)のですが、
今回はラズパイとFDX68を内蔵したい、という話をしました。

素人からすれば簡単な話なんじゃね?、と、思いきや
現状は本体外側にある外付けFDDコネクタからFDX68へ接続していますが
Compact内部にあるFDD接続コネクタをFDX68に接続させるための変換を
作る必要があるとのことです。

私一人では積んでしまいますが、かつて仲間内からボヤッキーとかテム・レイとか
様々な技術者の名で呼ばれていたzえもんには、そこまで難しい話ではなかったのか(?)
「じゃぁ少し待っとけ」と受諾モードになりました。
こうなればしめたもの、私は内蔵用のマウンタの作成に入ります(イヒヒ

内蔵だけじゃつまんない

PROのケースを作ったときに、電源やHDDBUSYを光らせる基板を作ってもらっていて
当時からディスクのアクセスやインサート/イジェクトも光らせたい、なんて話をしていました。
今回はラズパイを内蔵する話しになりましたが、
せっかく内蔵するならば、今回はLチカも実現したいよね、と。
zえもんが言うには、アクセスのLEDに関してはFDX68のLEDを外して
延長させれば実現できるが、インサート/イジェクトはプログラムの改変などが
必要になるとのことで、読み書きの色分けはムズイが、「期待しないで待っとけ」とのこと。
多分なんとかしてくれるんだろうということで、LEDも取り付けできるマウンタの
制作へと進めます。

上からみるとこんな感じ

作るのはマウンタだけじゃないんですよ

そういえばFDDのないCompactなので、イジェクトボタンもありません。
すっからかんなCompactですが、LEDを光らせるにあたって、
イジェクトボタンのダミーを作ってあげることにしました。
イジェクトボタン周りの写真を参考に、現物の寸法を測ってモデリング。
これ自体はあっという間にできましたが、イジェクトランプの透過をどうしたものか?
どんな精度で出力できるかわからないけど、経験則的に1mm以下での穴あけは
0.2mm層でのFDMでは難しいので、光造形を使うことに。
(FDMだと表面の処理が面倒だし、0.1mmノズルとか時間がかかりすぎで嫌)

ということで出力。
ちゃんと穴が空いていることを確認できたので、半ツヤのブラックを塗装。
イジェクトランプの穴に対して透明レジンを、まち針につけては垂らす、
垂らしていくうちに穴が埋まっていくので、UVライトで硬化させます。

うまくできるか自信なかったけど、予定通りの部品ができました。
ちゃんと裏から光を当てると透過します。

いい感じに出力できたぜよ
透明レジンを仕込んだけど、こんな感じで腹黒いわけです
裏からLEDを光らせるとキレイに透過します

LEDを探そう

光らせる先の準備ができたので、LEDの選別です。
当初あまりLEDの知識がなかったzinichiは、ご近所のパーツ屋さんで
適当に3mmサイズの緑色のLEDを数個購入し、うまくいくと思っていました。
まぁ確かに緑色に光るのですが、Compactに備わっている他の緑色のLEDと比べると
明るすぎて、青みが強くて惜しいのです。 

明るさは抵抗で調整するにしても、もそっと黄色いのがほしい。
なかなかうまくいかないものだなぁと、ちょっとお勉強。

どうやら色味はドミナント波長の値で示されているそうです。
秋葉にていくつか購入してテストしましたが、
68の緑の場合570nmくらい(黄緑)が近いと思います。
今回は秋月電子で売っている3mmサイズの「OSG8HA3Z74A」を、採用しました。

これが近所のパーツ屋で購入したLED
こちらは秋月電子で購入したOSG8HA3Z74A

写真ではまだ緑が強く見えますが、肉眼だとだいたい同じ色に見えます。

テストで内蔵してみる

この時点では内蔵用の変換基板がないので、Compactのサイドパネルを外して
既存のケーブルを使って実装してみることにしました。
ディスクアクセスはFDX68のLEDを取り外して。switch1/2からインサート/イジェクトの
信号を取ることにしました。
switch1/2にはLEDが焼ききれないように+側に300Ωの抵抗をつけます。

switch1/2の裏に300Ωを取り付けて(ケチらずにチップ抵抗にすればよかった)
FDX68についているLEDを取り外して(GIMONSさんごめんなさい)
LED跡とswitch1/2にピンをつけました

人によるかもしれませんが、抵抗のショートに気をつける必要はありますが、
さほど難易度の高い改造ではないと思います。
本体裏のFDD接続コネクタからケーブルを引き伸ばす形ですが、仮組み込みをします。

マウンタ単体でばっちりハマることを確認して
ラズパイとFDX68を実装(このFDX68は改造前)
こんな感じでとりつけます
ディスクアクセスのテスト(LEDは近所のパーツ屋で購入したもの)

変換基板の到着

一方zえもん「さん」からプログラムの更新連絡をいただく。

プログラムはいくつかのファイルを差し替えることで、
インサート状態でLEDが光るようになるとのこと。
だがしかし、いくら更新しても動作しない。
それどころか、どんなディスクイメージも読み込まなくなってしまった;

原因不明ということで当時は保留としましたが、
変換基板の到着に合わせて再検証したところ、
私が使っていたFDX68のプログラムそのものが古かったことが原因とわかる。
最新版にてインストールし直したところ、ばっちり動作しました。
なお、変換基板は非常に無駄のない出来で、マウンタとの相性もばっちりです。

ばばーん! 左側をCompactへ、右側をFDX68へつなぐのじゃ!
まるで純正品のような収まりよのう(いいすぎw

とまぁグッドな収まりはさておき、
WEB-UIのインサート/イジェクト操作に合わせてLEDが光ります。

マウスのクリック音がうるさくてすみません;

完成と思わせつつも、もうちょい頑張るぞい

ということで無事内蔵することができました!
これまでと機能的な部分では変わりませんんが、LEDが光ることで命が灯ったように感じます。
愛着がグッと湧きましたが、大きく足りていないことがあります。
そうです、これには「駆動系の音」がないのです。

この件についてzえもんに相談。
私からの要望としてはインサート、イジェクトに合わせてPCMを鳴らしたい。
ディスクアクセスについてはPCM再生の性質上、尺は諦めるが
アクセスの度に同じPCMではつまらないので、複数種のSEからランダムで再生させたい。
審議の結果、アクセス時のランダム再生は不可、固定なら可能とのこと。
ということで、例のごとく待つことに。

後は音ネタが必要となるのですが、zinichiの元には当該ドライブがないため
PCMの収録ができません。
どなたかお願いできないかと、ツイッター上で泣きついたところ
鴨川ネギさん(@neginegi555)さんから「対応します」と、
神様のようなご返信をいただく。
頂いたPCMを聞かせて頂いて、とても綺麗に撮れていることに驚きました。
お伺いしたところ、仕事柄良い機材をお持ちだそうで、そちらを使って頂いたとのこと。

私の方では、音量と前後の尺調整をして準備完了。

スピーカーが必要

PCMの再生ができたとしても、スピーカーがなければ音がでない。
それ以前にアンプがなければ聞こえるような音が出ないわけです。
ということで、これを検討。
ということで、1年前にミニチュアモニターを作ったときにテストした、
小型アンプを引っ張り出す。
ラズパイから電源を取って、再生したところ、ほとんど音が聞こえない。
アンプのパワーが小さすぎる(またはラズパイからの電力不足か?)と焦ったが
ちゃんと音が聞こえるかを確認するために、手で包むなどをしていたところ、
このスピーカーは、ハウジングをつけないと、ほとんど音が出ないことがわかった。

このアンプとは久しぶりの対面です

音が小さくて焦ってちょい強めのアンプでテストしてみたりしたけど~

ハウジングが必要だったのね;
どっちみち必要なものなので、サクッとモデリング

ここやで、トントン(はんこ押すとこを指で叩きながら)

価格のわりにいい仕事をしてくれるミニアンプ&スピーカーです。


堂々の完成!

マウンタにはラズパイとFDX68を載せ、4つのLEDにアンプとスピーカー。
とてもごちゃついてしまったが、内蔵してしまえばどうということはない(キリッ
FD穴を塞ごうかとも悩んだけど、からちらりと見えるスピーカーもまた愛おしいのと
やや下から覗くとラズパイの電源LEDがチラ見えするのが、絶妙に便利なので却下。
読み込み音は同じ音の繰り返しはわざとらしく感じたのでペンディング。
色々あったけど、今度こそ堂々の完成です。

いつの間にかこんなに厳つくなって…
アンプのマウンタはつくらなかったので付箋紙でくるみました(汗

あ、ラズパイの電源ケーブルは拡張スロットから伸ばしています。
いずれFGコネクタにDCコネクタを設置したいと思います。

いずれ毎度おなじみのクロックアップスイッチは廃止してラズパイの電源穴へ見直します(定格動作へ

こんな感じで動きます

WEB-UIでの操作に合わせて、インサート/イジェクトランプが同期。
ディスクアクセスは緑のリードのみですが、この環境でのFD利用は
ほぼゲームのプレイでしか使わないので、不満はありません。
宇陽曲折ありましたが、FDDのないCompactXVIに、新たな生命を吹き込めました!

今となっては、実物のディスクを扱うには劣化、破損へのためらいがつきまといますが、
これらのリスクを回避しつつ、それでいて充分な風情を味わうことができます。

フロッピードライブのないX68000CompactXVIにラズパイとFDX68を内蔵してみた
控えめに言って最高、あと20年は楽しめるぜっ!

あとがき

できることは一通りやった感じです。
言い出したらキリがありませんが、今にして思いつくことは、
イジェクトボタンを押すことでのイジェクト動作くらいかな?
(耐久性を考えるとあまり魅力を感じませんが)

マウンタは機能拡張のたびに出力し直しましたが、それぞれ1度もミスなく作れました。
センスあるのかもw

このように改造を伴う、ニッチなことをしたい方は居ないかと思いますが、
「ワイもやってみたい!」と思う方居ましたらツイッターにてDMください。
基板の発注などが必要となるため、10人程度のまとまった希望者が必要となりますが
要件を満たすようでしたら、CADデータなどの公開や配布など考えてみたいと思います。

おしまい

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